男が右傾化する欧州と女が左傾化するアメリカ

最近一部のアンチフェミの間でスウェーデンの若い女は左傾化したというデマを受けたのでこれに関して訂正しておきたいことがある。
元々研究によるとスウェーデンは長い間女性はリベラルや左翼寄りであり急に左傾化したわけではない。むしろ男性が急に右傾化したのが正しい。
ゴーテンボリ大学の研究(1956〜2022年の長期データ)によると男女の政治認識のずれが起きたのは女性が急に政治傾向をかえたのではなく男性が穏健保守や中道リベラルからガッツリと右に移動したのがジェンダーギャップの原因になっているというのが起きているそうだ。

俺は今回政治の見解の話はしないしジェンダー的な分断を引き起こすための論争に関わる気もない。ただこういう事実を確認したうえで議論を引き起こしてほしいというのを指摘したに過ぎない。
もう一つ大事な事実確認というのは欧州の何か国かで同等の傾向が起こっているということだ。イギリス、ノルウェー、フィンランドは同等の出来事が起こっているのが政治的な亀裂を引き起こしてる原因であるということだ
ただ、これは全ての国に当てはめられるわけではなく、アメリカなんかを見てみるとトランプに投票した人を「極右」であるという印象をつけて印象操作をする人が多いが、このような事実は当てはまらない。
欧州とアメリカでは政治分断の背景が異なり、アメリカの若い世代でもジェンダーギャップは拡大している(若い男性のTrump支持増加 vs 若い女性の民主党支持)が、欧州のような単純な「男性右傾化=極右化」という図式は成り立たない。トランプ支持基盤は現実的な生活判断や経済・移民問題への対応を含む幅広い層で、一部の極右と一緒くたにするのはおかしいという指摘もある。俺自身はトランプの政策には反対するが、そうしたレッテル貼りは事実を歪めるものだ。
欧州の右派政党支持とアメリカのTrump支持層では動機の強調点が異なり(前者はイデオロギー的側面がより強く、後者は経済・生活実態への対応が目立つケースが多い)、一緒くたに議論するのは注意が必要だ。
(masa)

