アンチフェミニストのためのフェミニズムの歴史学

フェミニズムの歴史というのを学ぶと女性運動をしてる左翼がいてそいつらが戦ったら女性の権利を得たというお話がよくあるが実はそれはあまりにも雑な解説だ。ネトウヨに近い思想のほうが始まりで後から出てきたのが男女平等思想というのが正しい。実際は生物的差異を強調したフェミニズムのほうが第一波は主流でむしろ男女平等にしようとか社会進出しようとか言う考えはいうほどなかった。
むしろ男女平等はegalitarianの成果のほうが大きい。

実際このことは以前のnoteにも書いたしそこはこの記事で詳しく勉強してもらえると助かる。

で、そこに感銘を受けた人たちがフェミニストを名乗ったから後発的な定義が生まれたといったほうが正しい。
では今回は日本のほうがフェミってると言える理由を根拠をもって話していこうと思う。


・日本に「リベラル・フェミニズム」がほぼ存在しない
 → だから本当の意味でのジェンダー平等が進まない

・「フェミニズム=男女平等」じゃない
 → フェミニズムには何十種類もある

    ・実は今日本で
     ネトウヨ/保守派が主張してる「伝統的家族観・男は外で稼げ・女は家を守れ」
      → これこそが「伝統的フェミニズム(difference feminism)」の亜種

    ・一方で「男も女も同じように働いて、同じように家事育児して、互いに尊重し合う」
      → これが本当の「egalitarian(平等主義)」で、リベラル・フェミニズムのコア

    実際純粋主義をもとに話すとネトウヨやアンフェのほうがフェミニストであるという可能性が出る、なぜなら第一波で女性と男性が平等になれると思ってるフェミニストが存在しないからだ。実際に存在するのは生物学的差異あるけど権利くれよーっていう連中が主流だったということ。リベラルフェミニストはフェミニストなのかどうかは怪しい。もちろん、パンテラ以降をメタルと認めるようにそいつらをフェミニストという意見も一理はある。しかし今回はあえてアンフェにわかりやすく原理主義で語らせてもらう
    根拠を歴史・政策・データで解説。

    1.日本のフェミニズム史:最初から「差異原理主義」が支配
    明治時代に欧米フェミニズムが入ってきたけど、日本人が選んだのは「difference feminism」の純粋版だけ。
    平塚らいてうや市川房枝らの運動は、「母性の偉大さ」「良妻賢母が国家を支える」って生物学的差異を強調。
    これ、第一波の「女性は道徳的に優位だから権利を」っていう原理主義の直輸入。
    「女性と男性が平等になれる」なんて平等派の声は、当時ほぼゼロ。リベラル・フェミニズムは1970年代のウーマンリブで少し出てきたけど、「過激」扱いで蚊帳の外。

    2.政策で生きる「差異原理主義」:伝統的家族観の温床
    今の日本政府(自民党中心)の政策は、difference feminismの原理主義そのもの。
    男女共同参画基本法(1999年)は「平等」を謳うけど、中身は「女性の母性を守りつつ、少し社会進出」みたいな中途半端。
    ネトウヨやアンフェが叫ぶ「男は外で稼げ、女は家を守れ」は、この生物学的差異を前提にした権利主張の延長。
    彼らは「伝統」を守ってるつもりだけど、第一波の原理主義フェミニストと同じこと言ってるんだよ。
    内閣府のジェンダー白書2025年版でも、こうした「差異保護」のスタンスが色濃く残ってる。

    3.最新データで証明:平等が進まないのは「リベラル不在」のせい
    世界経済フォーラム(WEF)のジェンダーギャップ指数2025年で、日本は148カ国中118位(前年と同じ)。

    政治・経済分野が特にヤバく、G7最下位。

    4.純粋主義の逆説:ネトウヨやアンフェこそ本物のフェミニスト
    第一波の原理主義に戻ると、「差異あるけど権利くれよー」がフェミニズムの本質。
    平等派(リベラル)は後発で「怪しい新参者」。
    だから、ネトウヨの「伝統的家族観」やアンフェの「現代フェミは過激」主張は、第一波の純粋主義にドンピシャ。
    彼らが守ってる価値観こそ、歴史的なフェミニズムのコア。
    日本社会が「フェミってる」のは、この「隠れ差異原理主義」が根強いせいなんだ。つまりエマワトソンとjkローリングがもめてるのはなんとパンテラがメタルかどうかという話と似たようなものがある。オールドメタラーは話し合えるのでパンテラをメタルとして受け入れさせることはできるだろう。しかし、TERFやミサンドリストにその理屈は通用しない。

    そもそも欧州ではフェミニズムをフェミニズムって名前借りた純粋平等主義者に変えることができたが日本ではそれに大失敗した。要するにメタルで言うとパンテラの売り上げが大失敗した世界線にいるそれが日本なのだ。
    それでアンフェやウヨ、インセルなどがしてることっていうのは何かというと原理主義的にはフェミニズムと言えないフェミニズムを恨み自分はフェミニズムを間接的に支持するという恐ろしいことをしたのだ。


    実は排外主義などもフェミニズムでは主流だった時代があるのを重ねるとよくわかる。黒人差別などの歴史がそうだ。第一波(1848-1920年)は白人女性中心で、黒人女性を排除・差別し、参政権運動を「白人優位」の道具にしました。これを日本に重ねると、ネトウヨの「伝統保護」が、外国人排斥やLGBTQ排除と結びつく形で、difference feminismの排他的側面を体現しているのがわかります。

    • 歴史的事実: アメリカの第一波で、Susan B. AnthonyやElizabeth C. Stantonは黒人男性の投票権(15th Amendment, 1870年)を優先されたことに反発し、黒人を「劣等人種」と中傷。Ida B. Wellsの反リンチ運動はスッフラジェットから排除され、黒人女性の声は無視されました。 19th Amendment(1920年)で白人女性の投票権が得られたが、黒人女性はジム・クロウ法でさらに抑圧され、1965年のVoting Rights Actまで待つ羽目に。 これは「フェミニズムと言えないフェミニズム(人種差別版)」の恨みを生み、黒人フェミニズム(intersectionality)の基盤となりました。
    • 日本へのアナロジー: 明治のフェミニズム輸入時も、欧米の白人中心differenceを「良妻賢母」として選別的に取り入れ、植民地主義的な排外性を内包。現代のネトウヨが「伝統家族」を守る中、外国人女性やトランスジェンダーの権利を排除するのは、この遺伝子。TERF(trans-exclusionary radical feminism)のミサンドリー(男性嫌悪)と似て、差異を強調しつつ「純粋性」を守る排他性です。エマ・ワトソン(egalitarian)とJ.K.ローリング(TERF)の対立が、パンテラ論争なら、この排外主義は「メタルに黒人を入れない」ような古いゲートキーピング。

    現代はクルド人ヘイトがあるがこれがフェミニズムの一部だと知らずに喜んで一緒になってヘイトやってるアンフェがいるのが現代の病理であると言えると思う。前フェミナチという言葉があるが彼らがフェミナチという言葉を使うのは自己紹介でブーメランにしかなってないのである。
    現代には保守も不在で第一波フェミこれを保守という名を借りてるだけであると言える。例えば保守の元祖である英国保守党がなぜそのような排外主義やトランスヘイトなどに走らないかということを説明できる人はいるのだろうか?彼らは確かに典型的な保守政策も政治では取ることも多いが人権観点だとリベラルと共通することもある。

    1. デイビッド・キャメロン (2010-2016): リベラル保守の象徴、LGBTQ+推進

    • 移民政策: 2010年に「数値目標」(年移民10万人以下)を掲げ、EU自由移動を制限(東欧移民の福利厚生カット)。しかし、Brexit支持を呼び水にしつつ、難民受け入れ(シリア危機で2万人の再定住)を推進。排外主義を煽らず、「統合プログラム」で多文化主義を維持。
    • 人権・トランス権利: 保守党史上最もリベラル。2013年の同性婚法(Marriage (Same-Sex Couples) Act)を推進、2010年に平等法(Equality Act)でトランス保護を強化。トランス権利の基盤を築き、変換療法禁止の議論を先駆け。ECHRを積極活用し、人権を「英国の誇り」として位置づけ。
    • なぜ極端に走らない?: 「One Nation Conservatism」(全国民統合)の伝統を復活。Brexit前のEU時代で、移民を「経済機会」と見なし、ヘイトを避けた。LGBT+ Conservativesグループの支援も後押し

    . テレサ・メイ (2016-2019): 移民厳格化の母だが、人権バランス

    • 移民政策: ホームセクター長時代に「敵対的環境」政策(2012年、違法移民の生活を厳しく)を推進、Windrushスキャンダル(西インド系移民の不当追放)を引き起こしたが、首相就任後、EU離脱交渉で移民制限を「現実的に」調整。難民保護を維持し、ECHR遵守。
    • 人権・トランス権利: 2017年にGender Recognition Act改革を公約(自己申告簡素化)でトランス権利を推進したが、保守党内反発で凍結。変換療法禁止を検討し、人権を「包括的に」守る姿勢。トランスヘイトを煽らず、女性スペース保護とバランス。
    • なぜ極端に走らない?: 警察官僚出身で、法の支配を重視。Brexitで移民を「交渉カード」にし、極右(UKIP)の票を吸収しつつ、人権条約を盾に国際批判を避けた。結果、政策は「厳しいが公正」。

    それを考えるとネトウヨと保守は大きく違うということを理解してもらえたと思う。

    (masa)

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